プラスチックゴミをできる限りで減らしたい…そんな人におすすめなのが、「蜜ろうラップ」。繰り返し何度も使えて、しっかりと食材の鮮度を守ってくれます。
蜜ろうラップの使い心地・匂いやベタベタ感・シリコンラップとの比較についてご紹介します!
蜜ろうラップとは?注目されている理由と購入方法
最近プラスチックゴミを意識する人の中で注目されているのが、「蜜ろうラップ」。蜜ろう(蜂の巣を構成しているろう)とコットンの布でできた食品用のラップです。
①ゴミが削減できてエコ
食品用ラップは使い捨てが主流ですが、当然ラップはゴミになるわけで。使えば使うほどゴミが増えます。
新品の食品用ラップ1本の重さは、外側の紙箱も含めると約150グラム。各家庭で1年間に12本使用したら、重さは年間で1.8キログラムになります。
もし、市内約11万世帯で食品用ラップの使用量を半分に減らすことができれば、一年間で約100トンも消費量が抑制されます。
プラスチックで作られている食品用ラップは、今問題になっているプラごみになってしまいます。
蜜ろうラップを使用することで、使い捨ての食品用ラップの消費を抑えることができます。
また、蜜ろうラップはしっかりと手入れをすれば、1年くらいは使用可能。さらに、使用後処分するにしても、土に還る材料を使用しているので、自然に優しいです。
▼ささやかですが、環境は大切にしようと思っています。使い捨て(特にプラスチック)をやめることは大きな一歩。

②人体にも優しい成分
さらに、蜜ろうラップの成分は、環境だけではなく人体へも優しく、次の点についても問題なし。安心して使うことができます。
- 抗菌性
- 通気性
プラスチックラップは有害だなんて意見もあるので、そういう人でも蜜ろうラップなら安心して使えると思います。
③かわいいデザインで使うのが楽しい
ラップに可愛さなんて求めてない!という声もありそうですが、エコラップは可愛いです。
↑こんな風に可愛い布を使用しているメーカーが多いので、雑貨が好きな女性なら「ほしい」と思うはず。また、手作りできるので、自分の好きなデザインの布を使って作れるのもポイントです。
サンドイッチなんかを包んでお昼に持って行くのにおすすめ。子どもにも喜ばれそうです。
④サステイナブル&エシカル
「エコ」製品なので、蜜ろうラップを販売しているメーカーはサステイナブル&エシカルなモノづくりを徹底しているところが多いです。
生産者も消費者もハッピーになれるモノというのが1番いいと思うので、そういう意味でも、ビーワックスラップは魅力的です。
実際に蜜ろうラップを使ってみたよ!その使用感
プラスチックのラップに慣れていて、「布がラップになっている?」というのに違和感があったのですが、使ってみたら思いの外使い心地がよかったです。
防水性で洗うのも楽
蜜蝋のおかげで、ラップがウォータープルーフになっています。使う前にさっと水洗いしたのですが、水を弾くわ弾くわ。
普段はぬるま湯に食器洗剤をちょっとつけて洗うくらいでいいそうです。
べたべたした感触は人によっては嫌かも
蜜蝋ラップは蜜蝋が含まれているので、ベタベタします。気にならない人もいるかもしれませんが、わたしは少し苦手。ラップを使う一瞬と思えば問題はありません。
ただ、あくまでも蜜蝋のベタベタ感なので、肌についても無害なので安心できます。
また、包んでいた食材や食器がベタベタする…ということもありません。気になる人は食材などを使う前にさっと水洗いすればいいと思います。
ほのかな匂いもあるがそれほど気にならない
鼻を近づけると「なんか匂いがするな〜」くらいには、ハチミツっぽい匂いがします。でも本当に少しだけ。ラップをした食材がハチミツくさくなる、なんてことはありませんでした。
包み方は「手で温める」がポイント
最初に手に取った時は、「本当に食材を包めるのかな〜」と疑問でした。とてもゴワゴワしてるんです。
でも食器につけて優しく手で温めてあげると、あら不思議、本当にくっつきます。コツも何もなく、不器用なわたしでも問題なく包めたので、誰でも簡単に使えると思います!
シリコンラップと蜜蝋ラップを比較!食器・食材別にどちらが使いやすい?
プラスチックラップの代替品というと、蜜蝋ラップの他に「シリコンラップ」や「フードカバー」があります。
なんども使えるラップとしてはシリコンラップが有名ですが、蜜ろうラップとどう違うんだろう?と思ったので、2つを比較してみることにしました。
性能・使い心地を比較するため、異なる食材・食器を用意しました。
- 普通のボウル
- ウッドプレート系(お椀で代用しています)
- ホーロー
- とうもろこし
- トマト
- サンドイッチ
それでは、検証してみた結果をご覧ください。
①普通のボウル
もっともよく使われている、普通の食器です。陶磁器であってるのかな?
まずシリコンラップで覆うと、上から見るといい感じ。
でも実際は、ラップが食器にくっつかないので、ボウルとラップの間に隙間ができてしまいます。一応、縁はラップがくっついていますが、すぐにペロッと剥がれてしまいそうな印象です。

このすぐにでもはがれてしまいそうな感じ…。
一方、蜜蝋ラップはしっかりとボウルにくっつきます。見た目、何が何だかわからない感じだけど、しっかり包めているのが◎です。
②木製の皿(お椀で代用)
軽くて乾きやすいのが人気の、木製のお皿。
シリコンラップは木製のお皿との相性が最悪です。①にも増して、全然くっつかない!ラップの意味があまりありません。
蜜蝋ラップは相変わらずぴったりとくっついています。今回使った蜜蝋ラップはお椀のサイズに対して大きめだったので、全体を包むようにラップをかけてしまいましたが、それにしてもちゃんとしっかりとくっついてくれて、非常に優秀です。
③ホーロー

ホーローのマグカップを使いました(中身はすっかり冷めてしまったコーヒー)
トレイなどでよく使われるホーロー。
ツルツルしているので、どちらもダメかな?と思ったのですが、②と同様シリコンラップはダメ、蜜蝋ラップはOKでした。
④とうもろこし(水気の少ない野菜)
水気の少ない野菜ということでチョイスしましたが、ここでもシリコンラップはいまいち。

手を離した瞬間だということが、見切れている手でお分かりいただけるでしょうか。
端と端を重ね合わせた瞬間…
元どおり!ラップの意味がない(涙)こんなの冷蔵庫に入れておいたら、左右の隙間からぽろっと出てきそうです。鮮度もすぐ悪くなりそう。

ラップが大きかったのでね、サイズ感がどうしてもグシャッとした感じに…。
対して蜜蝋ラップは端と端を重ねるとしっかりとくっついてくれるので、コンパクトにとうもろこしを包むことができました。
⑤半分に切ったトマト(水気の多い野菜)
④と同様、シリコンラップはくっつかず、蜜蝋ラップはくるくると包むことができました。
⑥サンドイッチ
シリコンラップはサイズが小さすぎるので、試していません。蜜蝋ラップは包めることは包めるんですが、上手に包めないと空気が入ってしまって、中がスカスカになりやすいです。

中のサンドイッチとの間に隙間があるのが見えるでしょうか…。
プラスチックのラップやアルミホイルなら隙間なくぎゅっと包めるんですが、蜜蝋ラップだと少しコツがいるなと感じました(特に初心者なら)。
でも、包んだ感じがとても可愛いので、ピクニックや子どもの遠足などによさそう。
結論:どんな組み合わせでも蜜ろうラップのほうが使いやすい
今回検証してみた結果ですが、シリコンラップよりも蜜ろうラップのほうが圧倒的にラップとしての機能が高いと感じました。
シリコンラップはくっつかないので、「鮮度を保つ」「皿・食材をカバーする」という点においてはほとんど役に立たないです。
蜜蝋ラップは万能?使い方・洗い方には細心の注意が必要
上の結果だけを見ると蜜蝋ラップのほうが万能に見えますが、実は蜜蝋ラップにはいろいろな制限があります。
- 温かいもの・調理したてのものに使用できない
- 肉・魚・加工製品(ハム・ベーコンなど)・乳製品(バターやチーズ)などに使用できない
- 冷凍不可
- 電子レンジに入れられない(加熱不可)
- 食洗機不可
- 食器洗剤の使用NG
おにぎりなどを包むこともできますが、しっかりと冷めるまで待つ必要があります。
我が家では肉やご飯の冷凍にラップを使っているんですが、これはエコラップでは代用できないんだなあ。プラスチックラップを使わないようにするため、別の方法を考えていかなければいけません。
【追記】エコラップを使う上での注意点を守らないとこうなります
使いやすくて重宝していたエコラップなんですが、数ヶ月経った我が家のエコラップはこんな感じ。
何が起こったの???
なぜか色移りして、蜜蝋がポロポロとこぼれてきています。涙
この原因ははっきりしていて、
- 蜜蝋ラップをあらった夫が、洗剤つけたスポンジでゴシゴシ・お湯で洗い流した
- 蜜蝋ラップで包んでいた野菜を使った夫が、唐辛子系の調味料のついたスプーンをのせて放置していた
どちらでもわたしではなく、夫の仕業…w
でも蜜ろうラップは水洗いすることや色移りに注意しなければいけないことを伝えていなかったので…私が悪いですね。。。
次から自分で洗うか、洗ってもらうたびに「水で洗ってね!」使うたびに「調味料とったスプーンとか上に置かないでね!」と言うようにしよう…。
蜜ろうがちょっと取れかけても使える
ただ、こんなボロボロの状態になっても、しっかりとラップの役割は果たしてくれます。ちょっとあまった食材を包むとしっかりくっつくし、食材もしっかり鮮度を保ってくれます。
ただし、蜜蝋のボロボロは食材にくっついてしまうので、使う前に必ず水洗いする必要あり。逆に言えば水洗いできないおにぎりやサンドイッチなどに使用することはもうできません。
みなさんも気をつけてくださいね!
蜜ろうラップのおすすめの使い方は?
蜜ろうラップを使用してみて、かなり使い心地はいいなと感じましたが、すべての用途に使えるわけではありません。
個人的には次のように使うのがオススメだと感じました!
- 野菜・果物の保存
- 冷たい総菜やサラダなどを冷蔵庫で保管
- サンドイッチ・おにぎり・果物などを持ち歩くとき
特に、野菜を全部使えなかったとき、半分保存しておくのなんかに役立ちます!
用途は限られますが、それでも少しずつプラごみを減らせるのでおすすめです。
蜜ろうラップはどこで購入できるの?
最近では、国内でも蜜ろうラップが販売されています。おすすめの入手方法は次の2つ。
①「Bee Eco Wrap」で購入する
蜜ろうラップを販売しているショップの中で特におすすめなのが、「Bee Eco Wrap」です。
- 化学物質を一切使用していない
- Sサイズ(18cm×18cm)、Mサイズ(27cm×27cm)、Lサイズ(33cm×33cm)、XLサイズ(40cm×40cm)とサイズ展開が豊富
- ラップのデザインが子どもでも大人でも使えるおしゃれな感じ
実店舗で販売もしているほか、オンライン通販もおこなっているので、手に入れやすいのが魅力的です。まずは試しに蜜ろうラップを使ってみたいという人におすすめです!
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②自分で手作りする
蜜ろうラップは、蜜ろうと布、その他ホホバオイルなどがあれば簡単に手作りすることもできます。手作りなら自分の好きなデザインの布を使用できるのがいいですよね。
手作り初めての人はこのようなキットを購入してみるのもいいかも。 DIYや手作りが好きな人や、自分の使いやすいサイズがなかなか見つからない…という人におすすめです。
以上、蜜ろうラップの使い心地についてでした。蜜ろうラップは、加熱NG・冷凍NGなど様々な制約がありますが、野菜や果物、お皿などを包むのにはかなり適しています。
見た目も可愛いし、プラスチックゴミ(ラップ)を減らすことができるしで、いいこともたくさんあります。とってもおすすめです!
▼ラップと同様、使い捨てになることが多い「プラスチックの包装」。量り売りなら自分で容器を持っていけるので、包装ゼロでゴミもゼロ!

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