コロナウイルスで広がるアジア人差別の実体験。考えたこと・するべきこと

ニュージーランド生活
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全世界で猛威をふるう、コロナウイルス。中国からウイルスが広まり、感染は世界中に拡大しています。

もちろん感染することが1番恐ろしいのですが、それと同じくらいヒヤヒヤするのがアジア人をターゲットにした差別です。

わたしも「あれ?これってコロナウイルスのせい?差別?」と思うことがあったので、今日はそのことについて書いてみようと思います。

コロナウイルスによるアジア人差別って?わたしの実体験

※画像はイメージです。

コロナウイルスがもとで表面化した、アジア系への差別。ニュースで報道されているものとしては、

  • マスク姿の中国人が暴行される(ニューヨーク、アメリカ)
  • アジア系のレストランで入店お断り、電車で避けられるなど(欧米各国)

などがあります。

わたしの周りでも、

  • マスクをしていたら白人男性に写真を撮られたので、なぜ写真を撮ったか問い詰めたら「マスクをするアジア人はバカだ」と罵られる(オーストラリア)
  • マレーシア出身のため、謹慎を命じられた(ニュージーランド)

といった実体験を聞きました。

マレーシア人の話からもわかるように、実はこれ、中国人だけではなく、(欧米人にとっては)顔が一緒に見えるわたしたち日本人も被差別の対象なんです。

バス運転手が無視?わたしの遭遇した差別(かもしれない)体験

あくまでも「あれ?これって差別かな?」程度の話なので、そう思って読んでいただければ。

わたしが住んでいるのはニュージーランドでも割と田舎の地域。先日仕事が終わって帰宅するときのこと、定刻通りにやってきたバスに「停まって〜」と手を振りました。

そのバスの運転手、わたしをじっと見て、ぷいっと明後日の方向を見て通り過ぎました。

え、え、え、露骨に無視された???

そのバスは30分に1本、わたしはもう30分待たなければいけません。それよりも運転手にあからさまに無視されたのがショックでした。

実はバス停にはわたしと一緒にバスを待っていた姉弟(イギリス人・大学生と小学生)がいて。その2人はバスが来たことに気づいてなくて、わたしだけ手を振って無視されたんだけど、お姉ちゃんのほうが大激怒。

It’s racism!(これは差別よ!)」とおかんむりで、わたしにひたすら「Sorry」と謝ってくれました。

わたしたちは差別する側にもされる側にもなりうる

この出来事でわたしが感じたのが、コロナウイルスによる差別は3種類あるということ。

①あからさまな非アジア人→アジア人への差別

バスの運転手が果たして本当に、「こいつはアジア人だ→俺のバスには乗せない」とわたしの前を素通りしたのかはわかりません。

でも、仮に、本当にそうだとしたら、これは完全な差別ですよね。

だってわたし、アジア人だけどコロナウイルスには感染していないもん。わたしの外見と顔だけを見て「コロナウイルス」と連想して素通りしたのなら、それは差別です。

ニュースになっているような多くの差別がこれにあたります。

②自分ではそうと気づいていない非アジア人→アジア人への差別

わたしのために怒ってくれた、大学生のお姉ちゃん。一見差別に果敢に立ち向かう人って感じがしますが、彼女がしたことは「自分ではそうとは気づいていない差別」の1つだと思います。

果たしてバスの運転手が本当に差別的嫌悪でわたしを無視したのかわからないのに、わたしの外見だけを見て「差別!これは差別よ!」と怒るのは、暗に「あなたはアジア人だから差別されてるのよ!」って言われているみたいで。

実は少し傷つきました。涙

でも、彼女は全然自分が差別しているとは思っていないし、悪気もまったくないので、これは防ぎようがないです。傷ついたけど、一生懸命謝ってくれた彼女に怒りの感情もありません。

よくある例でいえば、ぽっちゃりしている女の子が振られた時に、スタイルのいい女の子が、「体重で人を判断するなんてよくないわ!」と言い切っちゃう感じ。ぽっちゃり女子が振られたのには「ぽっちゃり」以外に理由があるかもわからないのに、そうだと断定しているみたいな感じですね。

③アジア人→アジア人への差別

わたしはこの女の子と話している時に、「でもわたしは中国人じゃないよ」って言いかけてハッとしました。

「わたしは中国人じゃない=コロナウイルスで差別をされるいわれはない」っていうのは、立派な差別の1つだなあと。無意識のうちに「コロナウイルス=中国人で、それと一緒にされるのは嫌だ」と考えていた自分がいたことに、ちょっとびっくりしました。

コロナウイルスによるアジア人差別で感じたこと

このように、コロナウイルスによるアジア人差別(疑惑)を受け、その後いろいろなことを考えました。

アジア人差別はなくなってない!心の底にあったものが潜在化しただけ

昔に比べて人種差別は確かに少なくなってきた「ように見えます」。

でも本当は、そんなのなくなっていなくて、みんな心の底で押し殺していただけなんだなと思いました。コロナウイルスのようなこういう出来事があると、人種差別の気持ちに蓋をする余裕がなくなってしまって、結果差別という行動に移しちゃうバカな人がたくさんいるということ。

無知な人・短絡的な人が多すぎる

差別を実際にアクションに起こしちゃう人って、やっぱり無知で短絡的な人が多いですよね。

  • マスクをしている人を暴行→マスクは予防するために着用するもの。なぜマスク=コロナウイルス感染者と判断するのか?
  • アジア人をコロナウイルスの元凶として差別する→アジア人だけでなく、香港や上海、東京ほか感染者のいる国・地域を通過している人はすべて危ないはず。ずっとその国に住んでいるアジア人よりも、最近海外旅行・出張していたヨーロッパ人のほうが感染している確率が高いかもしれない

少しニュースを読んで、正しい知識を得ていればすぐわかりそうなのに…それができない人があまりにも多いし、そういう無知につけ込んでセンセーショナルな報道をするメディアもいるしで、無知かつメディアの報道を丸呑みにする人が差別をしてしまうのかなと感じました。

人が信じられなくなる

これは差別(疑惑)を受けた身の体験談なのですが…人を信じられなくなります。特に、非アジア系の人たちがこっちを見ていると何かをされるんじゃないか、とちょっと構えてしまいます。

わたしがビビりなせいもあるんですが、にこっと微笑まれたり、ハローと声かけたりしてくれた人にも「実は陰でコロナウイルスのアジア人め!って思ってるのかな?」と疑心暗鬼に。

面と向かって差別を受けた人は、それがトラウマになっちゃうんじゃないかな。それくらい人種差別って心をえぐられることだと思う。自分のアイデンティティが否定されるわけだから。

でもいい人もいる

それでも誤解したくないのが、いい人だっていっぱいいるということ。

バス停で一緒になった2人の姉弟は、上では無意識の差別だなんだって書いたけど、わたしと一緒に次のバスを30分以上待ってくれて、わたしがバスに乗るのを見届けてくれました。

「差別は絶対いけないことだから、あなたがバスに乗れるまで一緒にいてあげる」って。わたしの代わりにバスに手を振って停めてくれました。

女の子はひたすら「Sorry」を繰り返してくれて、小学生の男の子はわたしをぎゅっとハグしてくれました。

年齢・性別・国籍その他いろいろなバックグラウンド・アイデンティティに関わらず、差別をしてしまう人もいるし、それをよしとせず立ち上がってくれる人もいるんだな、ということを実感しました。

広がるアジア人差別に対していちアジア人ができること

特にわたしは海外に住んでいるので、これからも差別に遭うことが予想されます。コロナウイルスの被害はまだ始まったばかりだし、もっとひどくなったらもっと差別される可能性が高い。

そうなった時にどうすればいいのか?を考えてみました。

人間誰しも差別する心は持っているということを認識する

差別を心の中に持つこと自体は、防ぎようがないことだと思います。自分と違うものに対して、構えてしまうのは当然のこと。

動物だってアルビノ種を仲間はずれにするくらいなんですから、「自分と違うものを排除する気持ち」というのは、生物であるからにはなくすことはできないと思うんです。

なので、まずは「差別の心は誰にでもある」という認識を大前提として持ったほうがいいと思います。

心にある差別を行動に移さない・誰かと共有しない

ただ、大切なのは「差別を行動に移すのはよくない」ということ。動物と違って、わたしたちは差別行動を自分の意思でやめることができます。

それを抑制できず、行動にしてしまうのは、だめな人たちです。差別を行動に移す・誰かと共有するのはやってはいけないことです。

そんな差別が自分や自分の身の回りの人に起こったら、しっかりと対処できるようにしておこう。

差別と区別の線引きが難しい

ただ、コロナウイルスのケースは、「本当に感染している可能性がある人を区別する」のと「無意識に中国人・アジア人を差別する」の線引きが難しいんですよね。

感染疑惑のある人から距離を置くのは差別ではなく区別。でも中国系移民の顔を見ただけで避けるのは差別だと思っています。

中には感染疑惑のある人でも、自宅待機しなかったり、感染地域から来たことを隠そうとしたりという人もいるんですけどね。そういう怪しまれる行動が差別につながる、というのは否めないけれど。

ただ、見た目明らかに差別だとわかる行為だってある。アジア人というだけで侮辱するとか。そういうのは絶対に許すまじ!

大前提でコロナウイルスに感染しないように予防する

差別云々ではないですが、コロナウイルスに感染しないように予防することが大切ですよね。

当たり前ですが、

  • 人の多いところには出歩かない
  • 公衆のトイレを使用するときは便座を拭く
  • 自分のハンカチを使う
  • 帰宅時は手洗い・うがいをしっかりと
  • 運動・食事・睡眠に気をつけて免疫力をつける

などに気をつけなければと思っています。

どうか、事態ができる限り早く収束して、アジア人に対する差別もなくなることを祈っています。

3月25日追記:その後のコロナウイルスとアジア人差別

これを書いてから1ヶ月ちょっと。コロナウイルス、拡大が続く一方ですね。涙

ニュージーランドでも明日からロックダウンが始まります。ここまでくると、みんな自分の身を守るのに精一杯で差別している人も少なくなっているのかな?という実感を持っています。

ただし、こういう非常事態こそ人の本性が見えてくるので、ここで差別や意地悪をしたり相手のことを思いやれなかったりする人は、あまり近づかないほうがいいですね。

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