「共働きなのに、自分ばかりが家事をしている!」と文句を抱えている人って多いと思います。家庭内の家事分担って、ケンカの一因ですよね。
海外でも家事の分担って同じなの?国際カップルだとどうなの?と疑問にお応えするべく、国際結婚した我が家の家事分担についてご紹介します。
外国人カップルの友人にも話を聞いてみたので、よろしかったら是非参考にしてください。
我が家の家事分担は1:1!その理由と外国人夫の意見
まず、我が家のプロフィールをざっくりと。
- 国際結婚
- 2人ともフルタイム
- 子なし、夫婦2人暮らし
で、気になる家事分担ですが…ほぼ50%ずつの分担です。我が家がこの1:1の完全分担方式を採っているのは、次の理由から。
①勤務時間が同じなので、同じく負担するべき
「2人とも労働時間が同じなので、家事の負担は同じにするべき」というのが1番の理由です。
労働時間をもとに家事の分担を決めるのが、1番おすすめです。同じ時間働いている=同じくらい労働している、ということなので、家事の分担も平等がいいという結論にいたりました。
②収入もほぼ同じなので、やっぱり家事は完全平等にするべき
収入の大小で家事負担を決めるという家もあるみたいですが、私はその方法に抵抗があって。
そもそも家事はお金にならない仕事なので、そこに収入を持ち込むのはナンセンスな気がするんですよね。
ま、我が家の場合は収入も同じくらいなので、どちらにしても家事負担は1:1が妥当というわけです。
外国人夫の家事分担に対する意見
この家事分担方式は、夫も納得しているのでうまくいっています。
彼は「女だから料理」「男だから仕事」という性別で役割を決めつける意識がないようで、男でも料理できればいいし、女がバリバリ仕事していたらかっこいい。
また、家は2人のものなので、2人で家事を分担するのは当然とも言っていました。「夫婦というのはチームなので、家事もチームワークだね」というのが私たち夫婦の認識です。
実際の家事分担法と、担当する家事の決め方
家事分担が半々というのはわかったけど、どうやって決めてるの?具体的な分担と決め方をまとめました。
家事の具体的な分担
気になりそうなポイントについてご紹介していきます。
料理は準備と片付けを分担
料理は「準備する人と片付ける人」で分担。
平日分は私が週末に作り置く・食べ終わったら夫が食洗機に入れる。
週末のランチは夫がチャーハンかパスタを作ることが多い。片付けは私。
週末の晩ご飯は、食べたいものを提案したほうが作り、そうでないほうが片付けます。
ちなみに朝ごはんはシリアル・オートミールなので、準備・片付けとも各自で。
▽オートミールは簡単に準備できるので、忙しい朝でもおすすめです。

洗濯は私がやる
洗濯を干すという家事が好きなので、私が担当していますw
ちなみに洗濯物を取り込むまでは私ですが、畳んでしまうのは各自でやります。取り込んだ夫の洗濯物をベッドの上にポイっと置いておくと、自分でたたんでいます。
▽クローゼットも夫婦で別なので、それぞれ好きな畳み方があるんですよね。

掃除は分担
キッチンは、わたしがご飯作るついでに片付けることが多いです。
洗面所・トイレ・お風呂・掃除機は夫の担当。こう書くと、「分担してないじゃんw」って思われそうですが、一応家中の埃をはらったり、モップがけしているのは私。玄関の水拭きなんかもやっているので、分担ということで。
名もなきの家事の負担はあなどれない
「夫」の項目のほうが多いんですが、それは敢えてそうしています。なぜなら、「名もなき家事」は「気づいたほうがやる」というルールですが、気づくのは私のほうが多いんです。
夫は家事に協力的ですが、のんびり屋。対して私は細かいことに小うるさい。名もなき家事を完全分担にしたら、実質私がやることになっています。
家事分担を決めた時のコツ
私たちはこれを話し合って決めたのですが、その時に気をつけたことは次の通り。
- 妻の負担を少なめに(夫のやり残しをカバーする)
- 互いのスケジュールを鑑みて、合理的に
- どれくらいの頻度でやるものなのかも考慮に入れる(毎日か、毎週か、不定期か)
最初のポイントですが、例えば食器片付け後もぐちゃぐちゃっと置いてあるタオルを洗って干したり。洗車後のスポンジが泡だらけなのを絞って干したり。お風呂掃除で出しっぱなしのスポンジをしまったり。
そういうのに気づくのは圧倒的に私が多いので、その負担も含めるようにしています。
あとは、夫のほうが遅く起きてくる→ベッドメイキング担当、妻のほうが帰宅が早い→晩ご飯準備担当、みたいに互いのスケジュールにも合うように担当を決めました。
円満に家事分担するために心がけていること
今でこそうまくいっていますが、最初のうちは家事が原因でケンカもしていました。ただ、「相手のやり方を変えよう!」ではなく、「自分の考え方を変えよう」と思うようになってからは、ケンカもだいぶ減りました。
相手の家事方法に横やり・口出ししない
これね、やってしまう人多いと思うんですよ。
自分とちょっとでもやり方が違うと、「こうしたほうがいいよ」と言ってしまったり。
相手には相手のやり方があるので、そういうのは口出ししないのが無難です。
あまり口出ししすぎると、「じゃあ君がやればいいでしょ」となり→自分が全部家事やる→文句で爆発、という魔のスパイラルに陥ってしまうので。
手抜きする・相手の手抜きを認める
家事はあくまでも家のことなので、家族がよければ手抜きしたっていいと思うんです。
干した洗濯物を乾いても数日放置する。料理作りたくないから、外食する。疲れているから、掃除は今週はパス。
家事を1回や2回手抜いたくらいで、死にはしません。自分にもパートナーにも、「そんな時もあるよね」という寛容な心で接するのがいいと思います。
相手が忙しい時・体調が悪い時は無条件で相手の負担分をやる
私が具合悪い時なんかは、夫が料理の準備・後片付けどちらもやってくれます。
夫が仕事で遅くなる時は、私が両方やったり。
分担制とは言え、そこらへんの事情は柔軟に加味して。というか、具合が悪い人に「家事やれ!」なんて言わないですよね、普通。
相手のことを慮るのは、夫婦として当然のことだと思います。
感謝を伝える
「相手が自分の仕事を認めてくれている!」という承認欲は、家事のモチベーションにもなるんです。
なので、夫が家事をしてくれたら「ありがとう」と言うようにしています。「このパスタ超美味しい!上達したね!」と褒めると、その翌週も進んでパスタを作ってくれます。
もちろん、自分がした時も「ありがとう」と言ってもらえるようにアピールしますw「ご飯美味しい?」とか、「窓拭いたらすごい汚かった!」とか。
そうすると、夫はちゃんと「ありがとう」と言ってくれます。優しい
国際結婚はみな同じ?友人・同僚たちの家庭の家事分担
私たち夫婦は完全分担ですが、「国際結婚ってやっぱりそれが普通なのか!」と言うと、そういうことでは全然ないです。
出身国も文化も異なる、友人・同僚たちに聞いてみたところこんな感じでした。
①ニュージーランド人×アルゼンチン人のカップル
「共にフルタイム、子どもはいません。特に分担は決めてないけど、彼が掃除好きなので掃除担当、私が料理担当、洗濯は一緒に。食事の片付けも彼」
この2人は割と分担してるみたいでした。彼女が片付け苦手なので、彼のほうがせっせと掃除するそうです。
②中国人夫婦
「私がフルタイム、夫は働いていません。子どもは1人。家事・育児は、夫がほぼ100%。」
奥さんがバリバリ働く中国人夫婦。旦那さんが専業主夫で、家のことをやっているそうです。奥さんは「出勤の1時間前まで寝ている」と豪語していました。旦那さんが子どもの朝の準備をやっているそうです。
③インド人夫婦
「共にフルタイム、子どもはいない。私が家事ほぼ100%。私の両親も、母が100%家事をしていたし、そんなもんかなって」
「夫は台所にどこに何があるのかも知らないはず」と言っていました。インドでは家事は女性の仕事という感覚が強いそうです。
出身国だけでなく個人の「考え方」もあるよね
家事分担は、海外でも家庭によっていろいろです。移民が多い私の周りでは、それぞれの出身国ごとに家事分担に対する考え方も全く違うなと感じました。
ただ、日本人の中でも家事を「手伝う」感覚の男性と、当然のように分担する男性、または家事のほぼ全般を担っている男性がいるように、外国でも「○○人だから家事する・しない」というのはない気がします。
そして、「どれが正解」というのはなく、「夫婦が互いに納得し合っている」というのが重要だと思います。
奥さんが100%家事でも、本人がそれに納得しているならいいと思う。日本でよく「夫が家事をしない!」というのは、夫婦で共通認識が取れていないからなので、それは話し合うべきだなと思いました。
他人同士が一緒に住むとなると、「家事」はどうしても衝突するポイントですが、互いが納得できる着地点を見つけることが大切だと思います!
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