本当に毎日毎日ロックダウン・コロナウイルスの話ばっかりで飽きた…という人もいるかもしれません。
ごめんなさい。汗 でも他のことを書く気になれなくて。どうかこのブログが誰かの役に立っていますよう。
「家にいるの飽きた!」って思っている人いるかもしれませんが、わたし達大人よりもストレスを溜めている人たちがいるかも…。それが子どもたち(と、親御さんたち)。
もちろん近くの公園に遊びにいく、なども子どものストレス解消になると思いますが、家でできる遊びでおすすめなのが「メッシープレイ」。わたしの住むNZではとてもメジャーな遊びです。
今日はNZで保育士をしている筆者が、自宅でもできるメッシープレイの利点・遊び方についてご紹介します。
▽大人のロックダウンの準備はこちらから。何があっても慌てないように、読んでみてください。

メッシープレイとは?外出自粛・ロックダウン中にオススメな理由
まずは、メッシープレイって何?ってことなんですが、
Messy=散らかすという言葉からも想像できるように、「散らかすことを楽しむ遊び」です。
ピンとくる直訳がないんですが、何かを作ったり完成させたりすることが目的ではなく、与えられたものを自分の好きなようにハチャメチャにする遊び、とでも言いますか。
例えば…
- シェービングクリームと着色料を混ぜたものをミックスしたりつかんでみたり
- スライムをつぶしたり、ちぎったり、くっつけて大きくしたり
- 模造紙の上に絵の具をドバッと垂らして、その上を歩いたり自分の体に絵の具をつけてみたり
メッシープレイにはルールなんてないので、子どもたちは何をしたってOK!(※人体に影響がないよう、口や目に入れないなどの最低限の安全には注意が必要)
メッシープレイのメリット・子どもの学びと成長
「すっごく汚くなって、散らかってしまうのでは…」と心配な方もいるかもしれませんが、わたしはメッシープレイは子どもの学び・成長にプラスになると思っています。
- 身体能力の発達(指をつかって泡をつぶしたり、ちぎったり、小さい筋肉の発達に寄与する)
- 創造性を育む
- 五感を働かせる
- 探究心を育む
- リラックス効果がある
上でも話したように、メッシープレイには正解なんてない。
例えば、折り紙は「紙飛行機を作ろう!」というゴールがあって、折り方をちゃんと守らないと紙飛行機をつくるというゴールに到達できませんよね。
でも、メッシープレイは「ただ遊ぶ」ということだけがルールなので、何かをしなければいけないということがない。子どもが自分の好きなように遊べるから、創造性を働かせ、自分の好奇心に応じて遊ぶことができるんです。
あと、外出自粛・ロックダウンでずっと家にいるストレスを落ち着かせるリラックス効果も期待できると思います。
「目的のものが作れない=つまらない」と飽きることが少なく、意外と子どもたちも長時間集中してくれます。
わたしはデイケアで働くとき、いつも雨の日(子どもたちが外で遊べずフラストレーションを抱えている日)にメッシープレイをやるようにしています。笑
「毎日毎日家にいて飽きた!」と子どもたちが爆発してしまわないよう、メッシープレイはおすすめです。
外出自粛中でもできる、簡単にできるメッシープレイの具体例3つ
メッシープレイの具体例はこちら。家でもできるものばかりです。
※こちらに掲載している画像はすべてPinterestからの引用です。
①プレイドー
「プレイドー」とは、食品で作る粘土のこと。メッシープレイの1番メジャーどころです。
食品が原料なので、万が一口に入れても大事にはならない。そして、作る過程を子どもと一緒に楽しめる。とてもおすすめです!
材料
- 小麦粉(2カップ:約500ml)
- クリームオブタータ(ティースプーン2杯)
- 塩(1/2カップ:125ml)
- 着色料
- 食用油(大きいスプーン2杯)
- 沸騰したお湯(1と1/2カップ:375ml)
※あくまでも目安なので、作っていくうちに小麦粉や油、お湯の量を調整してください。
※ラベンダーオイルやミントなどの匂いがするもの、ラメなどを混ぜるのもありです。
クリームオブタータは、メレンゲなどを作る際に使用する食品です。
作り方
- ボウルに小麦粉・クリームオブターター・塩を入れて混ぜる
- 油を加えて混ぜる
- お湯を入れて混ぜる
- まとまって生地っぽくなってきたら着色料を混ぜる
- 完成
何と一緒に遊ぶ?
もちろんプレイドーだけでも楽しいんですが、
- 落ち葉・枝・石
- 貝殻・シーグラス
- モール
- ストロー
などがあると楽しいです。

こんな風にミニチュアのトラックなんかと置いておけば工事現場を作れちゃう

スパンコールやクッキー型。

貝殻など。
あと、あえて2色のプレイドーを作って、子どもに混ぜさせるとか(黄色と青のプレイドーを混ぜたら緑になった!みたいな)。
注意点
- カーペットやラグにくっつくと取るのがとても大変なので、フローリング・または汚くなってもいいようなものを敷いて遊びましょう。
- 食べても害はないと思うんですが、不安な場合は「お腹痛くなっちゃうから食べないでね」と声かけしたり、一緒に見てあげたりすると安全ですね。
②カラーソルト・ライス・パスタ
食品をカラフルに着色すれば、メッシープレイに使えます。
材料
- 塩・米・パスタいずれか(1カップ:約250ml)…パスタはマカロニなどショートパスタがおすすめです!
- 酢(ティースプーン1杯)
- 着色料(好きなだけ!)
作り方
- 塩・米・パスタをボウルに入れる
- 酢を加える
- 着色料を加えてよく混ぜ、そのまま数分おく
- 全体が満遍なく着色できたのを確認し、乾かす
何と一緒に遊ぶ?
塩だと指でなぞってお絵描きしたり、
小さいボウルや計量カップを入れておくと、無心ですくい続ける子もいます。笑
ミニチュアの昆虫・動物などを入れるのもおすすめです。
1色だけでもいいですが、何色も作ってレインボーにしておくのも色彩感覚を刺激できるので◎。
注意点
プレイドーと同じく、食べても無害ですが、食べないに越したことはありません。
あと小さい子どもだと誤嚥の可能性もあるので、近くで様子を見るようにしてくださいね。
③アイスキューブ
何のことはない氷なんですが。笑
氷を着色させたり、中に小さいおもちゃや葉っぱ、花などをいれたりすれば立派なメッシープレイの1つになります。
材料
- 水(適量)
- 着色料・花・ミニチュアのおもちゃなど(お好みで)
- 木の棒(必要であれば)
作り方
- 製氷皿に水を入れ、着色料・花・ミニチュアのおもちゃなどを入れる
- 必要なら木の棒を差し込み、アイスみたいにする
- そのまま冷蔵庫で凍らせたら完成
どうやって遊ぶ?
大きなトレイにアイスキューブを入れたり、
模造紙を用意してアイスキューブでお絵描きしたり(この場合着色料必要ですね!)
アイスキューブそのものにペイントしたり(花などを入れるのがおすすめです)
金槌・木槌でトントン叩いたり、
遊び方は無限にあります。
注意点
氷なので当然冷たいです。風邪をひくかも…と心配な方は、少し暖かくなってからのほうがいいです。あとは、野外(庭やベランダ)でやることをおすすめします。
無限にあるメッシープレイ!Pinterestでアイデアを
上の3つはほんの一例で、まだまだ次のようなものがあります。
- シェービングクリーム+着色料
- グループ(Gloop:片栗粉で作るとろっとろ半液体)
- クラウドー(Cloud dough:プレイドーよりもさらさらで砂っぽい)
- エディブルペイント(片栗粉で作るペイント。絵の具などよりも指でペイントするのに向いてます)
- シュレッダーした紙
メッシープレイを探すのにおすすめなのは、InstagramよりもPinterest。本当にたくさんのメッシープレイが紹介されているので、是非チェックしてみてください。
▽英語で検索したほうがたくさん結果が出てきます。
- Messy play ideas for preschool(3〜5歳児向け)
- Messy play ideas for toddlers(1〜2歳くらいの子向け)
- Messy play ideas for babies (赤ちゃん向け)
メッシープレイに役立つ材料!少しストックしておくと便利かも
メッシープレイのもう1つのメリットは、家にある材料でできる・口に入れても害がない材料がほとんど(シェービングクリームなど例外あり)ということです。
次のような材料はよく使うので、「子どもとメッシープレイやりたい!」という方は揃えておくといいかも。
- 着色料(色という要素は子どもの学びに大きく影響します!)
- 貝殻・落ち葉・花・枝・小石など自然のもの(腐らないように注意して)
- スパンコール・ポンポン・モールなど(特に3歳以下は誤飲に注意が必要です)
- アイスの棒
- 小麦粉・片栗粉
ネット通販でも仕入れられるので、用意しておくと子どもの遊びにもバリエーションが出ます!
メッシープレイをする上での注意点
最後に、メッシープレイの注意点をいくつかご紹介します。
子どもの遊び方に手出ししない!
メッシープレイで、子どもの遊び方に手出しをするのは厳禁です。あくまでも私の意見ですが。
メッシープレイは子どもが好きなように遊んでいい遊び。「これをしちゃだめ」「あれをしなきゃいけない」というような制約はありません。
「服が汚れる…」「顔や手に絵の具がついてる…」などいろいろと言いたいことは出てくると思いますが、できるだけ口出し・手出ししないで見守ってあげてください。
プレイドーをちぎったり手でぐちゃぐちゃにしたり、「それだけ?」って大人は思うかもしれません。でも、子どもにとってはプレイドーのぺったりした感覚を感じていたり、指を動かす練習をしていたりと意味のある行動です。
無理に子どもの遊び方を誘導せず、子どもをたちをじっくり観察してやりたいようにやらせてあげてください。
安全に遊べるよう隣で見守る
とは言え、シェービングフォームを口に入れたり、氷を投げつけたり、そういう行動は注意しなければいけません。
メッシープレイの最中はなるべく近くにいてあげるといいですね。特に3歳以下の子は口に入れちゃう可能性があるので、しっかりと見てあげてください。
トレイなどで家が汚れないようにする
メッシープレイという名の通り、子どもが遊んだ後は遊んだ周りが結構汚くなります。あとで掃除しやすいように、
- トレイや大きいボウルの中で遊ぶ
- テーブルの下に汚れてもいいようなシートを敷く
- 子どもは汚れてもいい服装で(※NZの保育所では、赤ちゃんだとオムツだけで遊ばせたりもします)
という工夫をしてみるのがいいかも。
ロックダウン中もメッシープレイで子どもに遊ぶ楽しさを!
外出制限・ロックダウン中にストレスをためてしまいがちなのは大人も子どもも同じ。メッシープレイは子どもの学びにプラスに働くので、とてもおすすめです!
「汚くなるから…」と躊躇ってしまう親御さんも多いかもしれませんが、子どもには必要なこと。毎日はできなくても、週に1日くらいメッシープレイをすると子どもは楽しんでくれるかもしれませんよ。
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