クイーンズタウンへ旅行するにあたり、わたしが1番楽しみにしていたのがミルフォードサウンド!

世界遺産にもなっています!
日本からニュージーランドへ旅行に来る時、クイーンズタウンとセットで訪れる人も多いと思います。そんなミルフォードサウンドの天気やアクセス、見どころについてご紹介します。
ミルフォードサウンドって?
ミルフォードサウンドはフィヨルド。フィヨルドというのは、岩山が氷河によって削られて入り組んだ地形のことを言います。
とにかく「圧倒的な自然!」という感じで、

Pixabayから写真を借りています。
ニュージーランドらしい美しい自然を見ることができます。『ロード・オブ・ザ・リング』や『ホビット』のロケ地としても有名です。
▽上の2つの作品は全面的にニュージーランドでロケが敢行されました。ニュージーランドへ旅行に行く際は、事前に見ておくことで「映画の風景そのままだ〜」と感激することができるので、とてもおすすめです!
ミルフォードサウンドへの行き方
「クイーンズタウンとセットで行く人が多い」とは言え、実はクイーンズタウンからとても離れているミルフォードサウンド。車だと8時間くらいかかってしまいます。
「かなり遠いじゃん…」と思う人も多いと思いますが、世界遺産だし、とにかくすごいので、ミルフォードサウンドは是非とも行ってほしい!行き方には主に次の2つがあります。
①ツアー
何と言っても手軽なのがツアー。運転の心配もないし、道中は寝ることもできるし。
ミルフォードサウンドに日帰りで行くとなると、8時間の運転は相当キツイので、ツアーで行くのがおすすめです。
ツアーも2種類あって、
- バスで行く(往復8時間)
- ヘリコプター・小型飛行機で行く(往復1時間30分くらい)
もちろんヘリコプターのほうが時間は節約できますが、天気が悪いと飛ばないこともあり、値段もかなり高め。
※HISが催行している往復飛行機利用のツアーは催行率が20%程度だそうです。
さらに、個人的にはクイーンズタウン〜ミルフォードサウンドは景色がとにかく美しく、「ドライブできてよかった!」と感激したので、バスツアーに参加するのがおすすめです。
②自力でドライブ
ツアーよりもおすすめなのがドライブ!レンタカーを借りて、美しすぎるドライブウェイを楽しんでほしいです。
ただ、往復8時間という長旅になるので、途中のテ・アナウという街で1泊するのがおすすめ。
▼海外でレンタカーを借りて運転なんて…と思うかもしれませんが、ニュージーランドの運転は難しくありません。こちらにレンタカー会社の情報や運転の注意点をまとめたので、気になる方はご覧ください!

クイーンズタウンからミルフォードサウンドまで行ってみた!〜道中編〜
クイーンズタウン〜ミルフォードへの道のりは実質4時間と言われています。
が!とにかく綺麗な写真スポットがたくさんあるので、停まっては写真を撮って、を繰り返しているともっと時間がかかる可能性があります。
まずはテアナウで1泊
車を借りてロードトリップだったので、無理をしないよう中間の町、テアナウで1泊しました。
テアナウはミルフォードサウンド観光の拠点になっている街なので、とにかく観光客がたくさん!街自体はこじんまりしています。
テアナウから後がとにかくすごい!
特にテアナウ〜ミルフォードサウンドは絶景スポットがたくさん!
- ミラーレイク(水面が鏡のように反射する湖)
- モンキークリーク(川の水が飲めるくらいきれい)
- ホーマートンネル(とにかく狭いトンネル。ここに入る手前から無数の滝ができていました)
いちいち停まってしまうほどすごい風景ばかりなので、テアナウ〜ミルフォードサウンドは2時間の予定が3時間半もかかりました…。
ただ絶景をゆっくり見て回るためにも、テアナウで1泊するのがおすすめです。
クイーンズタウンからミルフォードサウンドまで行ってみた!〜到着編〜
たくさん寄り道をしつつ、いよいよミルフォードサウンドに到着!目指すはフィヨルドの中を突き進む遊覧船クルーズです。
ミルフォードサウンドの駐車場は?
ミルフォードサウンドでは、駐車できる場所が限られています。
- 駐車場①(地図上のMilford sound public parking)…クルーズ乗り場から徒歩3分。有料で、1時間10ドルくらいだったかな…。
- 駐車場②(地図上のDeepwater Basin Parking & Bus)…クルーズ乗り場から徒歩30分。クルーズ乗り場までシャトルバスが無料で運行している。無料。
駐車場①のほうが有名で、みんなこちらに停めているんですが、駐車料金が高い!対して②のほうは少し離れているけど、無料&シャトルバスが運行しているのでこちらのほうがおすすめです。
いざクルーズ乗り場へ!どのクルーズ会社を選ぶ?
ミルフォードサウンド観光の目玉は、このクルーズ観光。そのため、クルーズ乗り場は観光客であふれかえっています。
クルーズはいろいろな会社が運行しており、チケット売り場でチケットが購入できます。
どのクルーズ会社がおすすめ?

Southern discoveriesのチケット売り場。
ミルフォードサウンドのクルーズは次の会社が催行しています。
クルーズ会社 | 催行時間 (季節によって変動あり、1番スタンダードなコースの時間なので他のコースの場合時間も異なる) |
料金 |
Real Journeys | 8.45am, 1.45pm & 3pm | $81~ |
Southern Discoveries |
9am, 11.30am& 1.30pm |
$55~ |
JUCY cruises | 8.55am, 11.10am, 1.05pm & 3.10pm | $65~ |
Mitre peak cruises | 8.55am, 9.55am, 11.10am, 12.40pm, 2.00pm, 3.15pm & 4.30pm | $95~ |
Go Orange | 9am, 10am, 12.30pm & 3pm | $59~ |
上2つが老舗のようですが、個人的にはどのクルーズ会社も大して変わらないんじゃないかな?と思っています。どの船もほぼ同じルートで、所要時間も1時間半〜2時間なので。

わたしはSouthern Discoveriesだったのですが、悪くはないけど取り立てて「ここがおすすめ!」とは感じませんでした。

チケット代わりのカード。乗船時に回収されます。
結局、料金が安いものを選ぶのがいいんじゃないかな。あとは、到着時間に合わせて当日その場で予約するのもありです。
ちなみに、たいていどこの会社でも「クイーンズタウン〜ミルフォードサウンド」「テアナウ〜ミルフォードサウンド」の送迎付きコースがあります。
クイーンズタウンやテアナウの街中でも予約できるので、事前には予約せず現地へ行って前日に予約するのもありかも。
オンライン予約はピークシーズンはしたほうがいいかも
その場で予約するのもいいんですが、特に12〜2月のピークシーズンはチケットが売り切れになっていることも。
「せっかく行ったのにクルーズに乗れなかった…」なんて悲惨な事態を避けるためにも、事前にオンラインでチケットをとっておくほうがおすすめです。
いよいよクルーズ開始!雨が降っていても楽しめる見どころ
いよいよクルーズ船に乗船し、ミルフォードサウンド遊覧スタート。

フィヨルドの中を突き進んでくれます。
でも、始まって数分で「今日はあまりよくない日かも…」と思ってしまいました。だって雨がすごいんだもの。
そう、朝は晴れ間がのぞく曇り空だったのに、クルーズ船に乗った時には雨がザーザーと降ってきてしまいました。

カッパを買ったけどびしょ濡れになっちゃった。
「船内にいればいいのに…」と思われそうですが、せっかくミルフォードサウンドに来たのに船内でまったりなんてもったいない!とデッキに出ていました。根性で。
しかも、風もすごくて船体が上下左右に揺れて、船酔いに弱いわたしにはまいった。

酔わないように雨吹き荒れるデッキで風に当たっていました。
そんな当初イメージしていたのとは全然違うミルフォードサウンドクルーズでしたが、雨なりに楽しめたポイントは次の2つ。
雨でも楽しめるポイント① 滝が無数にできている
ミルフォードサウンドの滝は、その大部分が晴れの日が続くと消失してしまいます。そのため、雨の日に行ったほうが滝はたくさん見られるのだそう。
実際、わたしが行った日も確かに滝はたくさんありました。大きいものから小さいものまで見られるので、滝が好き!という人は雨の日に行っても楽しめると思います。
雨でも楽しめるポイント②オットセイの群れを見られる
ミルフォードサウンドでは南極が近いということもあってか、レアキャラな野生動物を見ることができます。

岩の上で休んでいるのがオットセイです。
わたしが行った時は、オットセイ(アザラシ?)の群れをみることができました。
他にもペンギンやイルカを見られる日もあるそうです。
で、結局雨と晴れどっちがいいの?
「雨のミルフォードこそ素晴らしい!」という人もいますが…
絶対晴れのほうがいいと思う。
だって、晴れの日だとこんなに美しい景色が見られるのに、

Pixabayから写真を借りています。
雨の日だと何にも見えないんですよ。

たまたま同じアングルで撮った写真がありました。晴れと雨、どちらがいいかは一目瞭然ですね。
帰り際、夫がぼそっと

なんか、ハロン湾と似てるよね。
と言っていました。ベトナムのハロン湾は大小たくさんの島があってこんな感じで、フィヨルドのミルフォードサウンドとは全然違うはずなんです!
でも雨が降っていると綺麗な景色が見られないから、確かにハロン湾みたい。

もう1回晴れの日に来たい…。
次は晴れの日にリベンジしようと思います!
晴れたらラッキー?ミルフォードサウンドは雨が多い
ミルフォードサウンドはとにかく雨が多いことで有名。1年の2分の3は雨が降っていて、年間降水量は7000〜8000mmにもなるそうです。

ちなみに2016年の気象データによると、日本で1番降水量が多かったのは鹿児島県で3286mmです。

日本一よりも2倍以上の降水量!
そのため、晴れの日にミルフォードサウンドへ行くのは結構難しいんです。さらに、晴れが続き過ぎると滝が消えてしまうので、ベストなのは「前日に雨が降った晴れの日」だと思う。
ただ、前もってツアーを予約していくと、天気が予測できないのがつらいところ。
「どうしても晴れのミルフォードサウンドに行きたい!」という人は、ギリギリまで日程を決めずに、直前でクルーズ船を予約したり、ツアーを前日に入れたりするのがいいかもしれませんね。でも、基本的には「運」としか言いようがないかも…。

日頃のおこないがものを言う…。
クルーズ以外のミルフォードサウンドの楽しみ方
ミルフォードサウンド=クルーズと思ってしまいがちですが、実はそれ以外にもいろいろな楽しみ方があります。
①トレッキングで美しい遊歩道を楽しむ
実はミルフォードの山道(トラック)は「世界一美しい散歩道」と呼ばれているほど。このトレッキングコースを楽しむために世界中から旅行者がやってきます。
でもこのトレッキングコースにはいろいろな制限があって、
- 一方通行(逆走禁止)
- 基本3泊で、毎晩宿泊する山小屋が決まっている(連泊不可)
- 食料は持参しなければいけない
- 山小屋は相部屋・トイレ共同が基本
初心者にはなかなか厳しいアウトドアな感じですが、トレッキングをしている人にとってはきっとたまらないスポットだと思います。
ちなみに、日帰りでトレッキング体験できるコースがあったり、ツアーガイドが案内してくれるツアーもあったりします。気になる方は、次の旅行会社のサイトを参考にしてみてください。

▽タビナカ 全ツアーが日本語ガイド対応!海外ツアーならタビナカ

▽ベルトラ 海外で日本語ツアーに参加したいなら!VELTRA(ベルトラ)

②1泊2日の豪華クルーズに参加する
これもクルーズの一種なんですが…
ミルフォードサウンドは国立公園内にあるためか、宿泊施設がほとんどありません。そのため、観光客はどんなに遠くてもクイーンズタウンやテアナウから日帰りで来なければいけません。
ただ、ミルフォードサウンド内に宿泊する数少ない1つの方法がオーバーナイトクルーズに参加すること!船内で一晩過ごすタイプのものですね。
かなり食事も良くて、客室も豪華で、何よりミルフォードの夜明け・夕焼けが見られるなんて魅力的すぎる!
でもかなり料金がするので(1人$360くらいが最安値)、気軽にできるものではないですね。さらに2日間とも曇り・雨だった日には悲しくて泣いちゃうかも。
③周辺をうろうろする・ピクニックする
天気が良ければ、クルーズ船乗り場・駐車場付近の水辺を散策するのも楽しいと思います。
フィヨルドの美しい景色を見るのにはクルーズがおすすめですが、陸から見えるミルフォードサウンドも実は綺麗。

お昼ご飯を持ってきてピクニックするのも楽しそう。
まあ、晴れていたらの話ですけどね。雨が降っているとピクニックはできません。
以上、ミルフォードサウンドの観光情報でした。雨が降ると残念な感じになるので、ひたすら晴れることを祈ってみてください。
でも仮に雨が降ったとしても、滝の迫力はすごいし、オットセイもいる可能性が高いのでそれなりに楽しめますよ。
ニュージーランドに行くならぜひミルフォードサウンドを訪れてみてください!
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▼クイーンズタウンのおいしいもの情報をまとめています。

▼文中にでてきたベトナム・ハロン湾を訪れた時のこと。この時も曇っていてあまりいい景色を見られませんでした。

▼さらに、カンボジアのアンコールワットでも、ミャンマーのバガンでも天気が悪くてご来光を拝むことができませんでした。雨女なんでしょうか…。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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