ニュージーランドで妊娠・出産を経て、現在0歳児の育児しています。
妊娠・出産の時は、事前に日本のWebサイトやSNSから得ていた情報とは異なり戸惑うことが多数ありました。
そして、産後すぐの「新生児期」も両国の違いを感じることがたくさんあり、結構面白かったです。
「ニュージーランドではこうだよ〜」と日本の友人に言うと「信じられない!」と言われることもあったり。笑
今日は、「新生児育児で感じた、ニュージーランドと日本の違い」をご紹介します。
ニュージーランドの新生児育児で驚いたこと6つ
①産後の母乳育児指導がエグい
いや、もう本当にこれ。笑
ニュージーランドは母乳至上主義で、母乳育児指導が超スパルタです。
産後入院中は赤ちゃんにミルクをあげる指導は一切なく、ラクテーションコンサルタントやら助産師やらが来てひたすら母乳のあげ方を指導されます。
もはや「ミルクは悪!」と言わんばかりの勢い。
正直、これには参りました…。
我が子は事情があって病院でどうしてもミルクをあげなくてはいけなくなったのですが、その時も「ミルクをあげるのに親の同意書がいる」と言われ、サインさせられたり。
結局ミルクを1度あげた後は、「まあどうせExclusively breastfeeding(生まれてこの方母乳しかあげてない完母)じゃないんだし」とみんなに言われ、ミルクをあげても何も言われなくなりましたが。
どうやら、ニュージーランドではこの「Exclusively breastfeeding」が重要らしく、その割合を増やすように助産師やラクテーションコンサルタントが頑張っているのかなと思いました。
でも、母子にとっては正直いい迷惑ではないかと…。
日本だと「最初は母乳でなくて当然!ミルクも足しつつ育てていこう」がスタンダードだと思うのですが、そっちのほうが母子に優しくていいと思います。
②赤ちゃんの外出は生後すぐからOK!
日本だと1ヶ月外でちゃダメ…だと思いますが、こちらは生後1〜2週間で外出してもOKです。
むしろ、「どんどん散歩に出て、外の空気を吸って、あなたもリフレッシュしなさい!」と言われました。
実際、家にずっといると憂鬱になるし、抱っこ紐で出かけると速攻寝るし、いいリフレッシュになってよかったです。
別に1ヶ月未満で出かけたからと言って体調を崩すこともなく、なんなら10ヶ月の今まで熱や風邪などかかったこともないです(結果論ですが)。
私は近所を散歩するくらいでしたが、ショッピングセンターで「新生児では?」という赤ちゃんを抱っこして歩いている人も見かけるし、保育園の送り迎えに新生児連れてくる人もいるし、みんな気にせずどんどん出歩いているのが、日本と全然違うなあと感じました。
③沐浴は2〜3日に1回と指導
沐浴はへその緒が取れて(確か生後1週間くらいだったはず)、初めてGOサインが。
その後も2〜3日に1回でいいからね!と言われました。
「毎日洗わなくていいの…?」とびっくりしましたが、どうやらこちらではこれが普通のよう。
ちなみに母子手帳みたいな冊子には、1週間に1回でOKとも書いてありました。汗
お風呂大好き・清潔大事な日本人の私にとっては少し抵抗がありましたが、郷に入っては郷に従えなので、2日に1回にしていました。
欧米だと数日に1回の沐浴が普通みたいですね。
気温や湿度も関係あるのかな?
娘が生まれた時はちょうど晩秋〜初冬にかけての低温・乾燥している時期だったので、2日に1回でも耐えられました(私が)。
これが真夏とかなら毎日入れてたかもなあ…。
④保湿はしなくてOKと指導
沐浴でびっくりしたことがもう1つ。
体を洗う時ボディソープや石鹸は不要・保湿も不要と指導されたこと。
いわく「赤ちゃんの肌には何もつけなくていい」だそうです…。
我が家ではこの指導は無視して、石鹸で洗って保湿しっかりの日本方式でやりました。
日本の皮膚科医などのWebサイトを見ていると、「新生児からしっかり保湿するべき」と書いてありますよね。
スキンケアをすることで、乾燥や紫外線から肌を守るのはもちろん、乾燥を防ぐことで肌荒れを抑制し、細菌やウイルスなどが身体に侵入するのを防ぐ役割もあります。さらに、「新生児期から全身の保湿ケアをすることでアトピー性皮膚炎の発症リスクが低下した」という研究成果*も。
こういう、「ニュージーランドって育児に関する知識が何だか遅れてない…?」と思うことが多々ありました。
⑤とにかく厚着をさせるよう指導
これも、「ニュージーランドの常識が世界に合わせてアップデートされていないなあ」と感じたことです。
我が子が新生児だった時は気温18℃くらいの少し肌寒い時期。
助産師さんが家に来ると、必ず「もっと着せて!」と言われていました。
娘が着ていた服はこんな感じ。
- 半袖ロンパース
- 長袖ロンパース
- 長袖ボディスーツ
- 靴下
- おくるみかスワドルアップ
- ブランケット
今見ても、厚着すぎでは…と思うのですが、助産師さんはこれくらいがちょうどいいとのこと。
月齢の低い赤ちゃんに着せすぎるのは、SIDS(乳幼児突然死症候群)を発症するリスクを高める可能性があるとも言われていますよね。
厚着させるよりも暖房などで室温を上げることが大切ですよね。
⑥助産師が定期的に家を訪問してくれる
なんだかマイナス面ばかり書いてますが、ニュージーランドのいい面だってあります。
特に、産後退院してから助産師さんが家に定期的に訪問してくれるシステムは本当に良かったです。
我が家は夫婦とも両親が海外にいて、頼れる親戚が身近にいないので、助産師さんが来ていろいろと話ができるのは本当にありがたかった…!
最初は毎日、次は数日おき、それから1週間ごと、最後は数週間後、みたいに、こちらが育児に慣れるにつれて訪問回数が減っていくのも◎。
ちなみに、助産師訪問は生後6週間まで続きます。
ニュージーランドの新生児育児は違う点もたくさんある!
日本とニュージーランドでは結構違う点がたくさんあるので、びっくりする人も多いと思います。
うちは「ニュージーランドと日本のいいとこどりで、自分にとってやりやすいほうを採用する」方式でした。
どちらがいい悪いではなく、国が違えば育児のスタンダードも違うのは面白いなあと思います。
でも、マジで母乳崇拝はやめてほしい…もっと柔軟に対応してくれたらいいのに、、、
▽妊娠中も色々と違うことがあり、驚きました。まあ国も文化も違うので、当然ですよね。

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