この記事では、ニュージーランドにおけるコロナウイルスの感染者数・政府のガイドラインや方針・現地の状況について随時お伝えします。
早く騒動が収束し、平和な日々が戻ってきますように。
ニュージーランドの新型コロナウイルス感染者数
【4月20日現在】ニュージーランド国内のコロナウイルス感染者(可能性が極めて高い症例含む)は1,440名です。
可能性が極めて高い人:335人
完治した人:974人
現在病院で治療を受けている人:14人
亡くなった人:12人
これまでの感染者数の推移
ロックダウンが始まってから(3月26日)、1日の感染者数が激増することがなくなってる…!どうかこのまま少なくなっていってほしいです。
【4月7日】初めて新規感染者数より回復した人の数が上回りました!このまま、どうかこのまま、感染者が減っていきますように…。
これまでの感染者合計
合計の感染者数はまだまだ増加していますね。早く平らになってくれればと切に願います。
【4月15日】グラフで見ると、感染者の合計の増加がかなり緩やかになってきていることがわかります。本当にこの調子でずっと平らになってほしい!
カテゴリ別の感染者数【4月20日更新】
地域・年代・性別ごとの感染者数をまとめました。
地域別
Auckland(オークランド) | 185 |
Bay of Plenty | 46 |
Canterbury(クライストチャーチ) | 153 |
Capital and Coast(ウェリントン) | 93 |
Counties Manukau(マヌカウなどオークランド南側) | 111 |
Hawke’s Bay | 41 |
Hutt Valley | 20 |
Lakes | 16 |
MidCentral | 31 |
Nelson Marlborough | 48 |
Northland | 28 |
South Canterbury | 16 |
Southern(クイーンズタウンなど) | 216 |
Tairāwhiti | 4 |
Taranaki | 14 |
Waikato | 185 |
Wairarapa | 8 |
Waitemata(オークランド北側) | 212 |
West Coast | 5 |
Whanganui | 8 |
年代別
0〜9歳 | 34 |
10代 | 114 |
20代 | 344 |
30代 | 218 |
40代 | 211 |
50代 | 238 |
60代 | 169 |
70歳以上 | 111 |
不明 | 1 |
性別
男性 | 645 |
女性 | 792 |
不明 | 3 |
人種別
アジア系 | 165 |
ヨーロッパ系・その他 | 1059 |
マオリ | 123 |
パシフィック系 | 66 |
不明 | 27 |
※データはすべてCOVID-19 current cases|Ministry of Health NZより。
ニュージーランドのコロナウイルス対策【現在レベル4】
ニュージーランド政府が発表しているコロナウイルス対策についてまとめました。
①【渡航者向け】非居住者の入国を禁止し、ほぼ「鎖国」状態へ
3月19日、ジャシンダ・アーデーン首相は、入国に制限を設けることを発表しました。
この制限により、NZに新たに入国できるのは「NZ国民または永住者のみ※」となりました。
観光・ワーキングホリデー・留学など目的の渡航はできなくなっています。トランジットもダメ。すでにNZにいる場合はそのまま滞在できます。
※NZ市民・永住者のパートナーおよび子ども、クック諸島など自治領の島々、航空関係スタッフなども含む。
※オーストラリア市民・永住者も含む。
さらにNZ国民・永住者でも、海外から入国した場合は「14日間の自主隔離」が命じられており、違反すると罰金が科されます。
3月26日からトランジットも禁止に
3月26日から、外国人がトランジットでNZへ入国するのも禁止となりました。太平洋諸国からの帰国を考えている人は、他の帰国手段を手配する必要があります。
3月28日から国内線の利用が不可となることが決定しました。これにより、オークランドから国際線搭乗予定の方で、国内線を乗り継ぎすることも不可となります。
4月3日0時から、帰国目的の外国人が国内線乗り継ぎできるようになりました!ただし、最短距離を選ぶ・国内線と国際線の接続が24時間以内であることなど、いくつかルールがあります。
ニュージーランド航空が日本便を運休することを決定
この影響を受けて、ニュージーランド航空では3月30日〜6月30日までオークランド〜成田便・オークランド関空便の運休を決定しました。
この期間にフライトを予約していた場合、その料金分をクレジットとして保有しておくことができます。次の旅行の際に使えるので、必ず手続きしておきましょう。
▽ニュージーランド〜日本のフライト・ビザの延長などの情報はこちらの記事にまとめています。

②【居住者向け】危険レベルを設定し、随時状況を更新
3月21日、ジャシンダ・アーデーン首相は、コロナウイルスに関して4段階の警戒システムを導入することを発表しました。
レベル | 状況・対策 |
レベル1 |
ウイルスは存在するが、抑え込まれている。 |
レベル2 | 感染は抑え込まれているが、リスクは増大している。 不急の旅行取りやめ・リモートワークの推奨など。 |
レベル3 |
感染の押さえ込みが加速度的に困難になりつつある。 |
レベル4 |
人間同士の接触をなしにする必要が出た状態。 |
【4月20日更新】当初4月22日までの予定だったレベル4の維持が4月27日まで延長され、4月28日からレベル3へ引き下げとなることが発表されました。
レベル3で許可されていること・禁止されていることの一例は次の通り。
- 引き続き家で過ごし、他人との接触を避けることが大前提
- あくまでもテレワーク推奨だが、一部のビジネスは再開できる
- 小売・飲食店などは店舗を開けるのはNG、ただしオンラインショッピングやデリバリーは可(テイクアウェイはだめ)
- 保育所・幼稚園・学校はYear10以下のみ、必要に応じて通学可(Year11〜13は引き続き自宅で学習)
- 最寄の公園・ビーチへ行くのはOK。ただしあくまでもローカルエリアに留まること
【3月26日】レベル4へ引き上げされ、NZ全体のロックダウンが始まりました。
【3月23日】警戒システムを「レベル3」へ即時に引き上げ、48時間後にレベル4へ引き上げ・4週間持続することが発表されました。
レベル4(外出制限)について
レベル4になると、食品の調達・通院以外の行動は制限され、外出が制限されます。新鮮な空気を吸うために外へ出るのはOKですが、他人とは半径2m以内には近寄らないようにと話しています。
ちなみに「不急のビジネス」に当てはまらない、次のような「生活に必要なビジネス(Essential Work)」は、レベル4になっても開いています。
- スーパーマーケット
- 薬局
- 病院
- ガソリンスタンド
- 最低限の銀行のサービス
【3月25日】Essential workの線引きが難しかった店や業種について政府が営業の可否を発表しました。
- Warehouse…不可
- 酒屋…一部を除き不可
- Dairy…可能、ただし店内に入れる客は1人のみ
【3月24日】レベル4でも外出制限の適用外となる職業(Essential work)が発表されました。健康、交通・運輸、国境管理、住居関連、生活用品や食料品の小売などに制限されています。
▽詳しいEssential workについてはこちらのページへ(英語)。

【3月24日】政府は子どもの遊び場となるPlayground(遊具のある広場・公園)も閉鎖することを決定しました。滑り台やブランコからウイルスが感染することを懸念してとのことです。
【3月21日】現段階で、ニュージーランドは「レベル2」とされています。
その上で、次の措置が発表されています。
- 70歳以上の高齢者・疾病のある人は自宅待機推奨
- リモートワークの推奨
- 100人以上の集会禁止
ちなみに、どの警戒レベルでもスーパーマーケット・薬局は開いているので、「買い占めはしないでください」とのこと。
学校・保育所などの休校措置は今のところありませんが、今後の状況によっては休校措置もありえます。
政府が国家非常事態宣言【3月25日】
ニュージーランド政府は感染拡大を受けて国家非常事態宣言を出し、措置を講じる権限が当局に与えられました。
ニュージーランド在住者が見た、コロナウイルスの影響を受けた町の様子
ここまでは政府や保険省が発表した情報でしたが、実際のところどうなの?と思う人は多いかもしれません。ニュージーランド在住者として、コロナウイルスの影響を受けた町の様子はこんな感じ。
【スーパー】かなりしっかりと補充されていて、心配はほとんどなし
【3月30日】ロックダウンになってから初めてスーパーに行ってきました。
- 入店できるのは1世帯につき1人のみ
- レジは店員との距離を2m以上保つため、「ここで待っててね!」という目安のテープが貼られていました。
- レジの店員側とお客側には透明のボードで仕切りがつけられていました。
- 入店人数を確認するためか、出入り口1箇所ずつのみでした。
ストックはしっかりとあり、店内倉庫がたまたま空いたところもみましたがそこにもストックがぎっしりでした!
【3月24日】本日スーパーマーケットに買い物に行きましたが、ストックが品薄になっているどころか、在庫がしっかりと補充されていてびっくりしました!
レベル引き上げが発表される前はパスタなどかなり品薄だったのですが、今日行ったら棚いっぱいに在庫が。他にも米やインスタントヌードルなどは棚から溢れて箱を床に直置き。
むしろ一部の商品(ティッシュなど)は値下がりまでしていて、「しっかりとスーパーは在庫があるので、普段通り買い物してね」というアナウンスは本当だったのだと感じました。
ただし、まだオークランドなど大都市では品薄状態が続いているという報道もあるので、場所によるのかも。
ストックが品薄だったもの・制限をかけているもの
【3月23日】盛んに報道されている通り、オークランドをはじめとした大都市では買い占めが発生しています。
ただ、これは地域によると思う。レベル3となった今日も、わたしの住む地域のスーパーは何もない!ということはありません。ただ、いつもよりたくさん人がいて、まとめ買いしている人は増えているなと感じました。
- 肉(鶏肉などは1人2パックまで)
- 砂糖
- パン
- パスタ
- トイレットペーパー(36ロールまで)
- 水
- ハンドソープ
この中で、ハンドソープの棚だけは本当に空っぽでした!みんなそりゃ手を洗うよね。でも、買い占めで何もないというような状況にはまだなっていません。
ニュージーランド政府は通常通り買い物するよう訴えています。
▽ロックダウンを前に、なるべくスーパーに行かなくてもいいよう工夫して買い物しました。ロックダウンへの準備についてまとめています。

【マスク】している人が増えてきて、マスクで出かけることに違和感は無くなった
【3月24日】わたしは結構田舎に住んでいるのですが、マスクをしている人が増えてきました。アジア系だけでなく、欧米人もN95のようなすごいマスクをしています。
わたしは今日初めてマスクをして出かけてみたのですが、全然問題ありませんでした!ただ、スーパー以外の小売店ではマスクをしている人はあまりいなかったです。
子どもにジロジロ見られて、「ママ、あの人マスクしてる」って私のこと話してたし。笑
これから外出時はマスクをします。
【3月23日】普段、マスクをする習慣がまったくないニュージーランド。わたしの住んでいる地域では、今でもそんなにマスクをしている人はいないです。
スーパーでも2〜3人見たかな、くらい。でも、これまでと違い白人でもマスクをしている人を見かけました。
ただ、オークランドのような大都市では、街を歩くアジア人ほぼ全員がマスクをしているという話も聞いたので、これも地域によるかもしれません。
【町の様子】ロックダウン開始でゴーストタウン化?
【3月30日】ロックダウンが始まってから、初めて車でスーパーに行ってきました。
街は人がポツポツと歩いており、犬の散歩やウォーキングをする人も。でもみんな、必ず距離をあけて歩いています。
【3月26日】ロックダウンが始まりました!
街に出歩いて行って様子を確かめることはできませんが、ニュースを見る限り人っ子一人いない状況のようです。
- 警察が街中の至るところにいて、どこに行くかと聞かれる
- スーパーでも入店制限を設けている
- 車への検問もある
ということで、徹底したロックダウンがおこなわれているようです。
【3月24日】ロックダウンの準備段階のレベル3。否応無しに出歩く人は減ってきており、交通渋滞もまったくありません(とラジオで話していた)。
街を歩いている人はやっぱり少ないです。次のような人の集まる場所がどんどん閉鎖されているので、否が応でも外に出歩く機会は減っていますよね。
- 図書館
- スイミングプール
- 博物館・美術館など
3月23日のレベル引き上げにより、町全体がパニックになっているという印象を受けました。
赤信号なのに突っ走る車に危うくひかれそうになりました。
パニックになった人が犯罪や窃盗に走る可能性もあります。ここ数日はかなり注意が必要です。
ニュージーランドでコロナウイルスが疑われる場合の連絡先
ニュージーランド滞在中に「コロナウイルスかも?」と思った場合の連絡先は次の通り。
▽Healthline 08003585453(フリーダイヤル)
※コロナウイルスへの感染が疑われる場合は、絶対に病院やクリニックに行ってはいけません!
ニュージーランドでのコロナウイルスの状況を調べるには?
ニュージーランドのコロナウイルスの状況について、信ぴょう性のある情報を調べるソースは以下のとおり。
▽ニュージーランド保健省(Ministry of Health)(英語)
▽ニュージーランド政府によるCOVID-19特設ページ(英語)

▽New Zealand Herald(新聞社のWebサイト)(英語)
▽在ニュージーランド日本国大使館 コロナウイルス関連情報(日本語)
※特に、真ん中あたりの「これまでのお知らせ」はNZ政府の発表を日本語でわかりやすく書いてあります。
▽オンライン在留届(日本外務省ページ)(日本語)
海外に3ヶ月以上滞在する場合に提出が義務付けられている「在留届」。提出しておくと、滞在国のコロナウイルス最新情報をメールで受け取ることができるので便利です。
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